天たつは2015年5月からイタリアミラノで開催されております「ミラノ万博」に出展させていただき、大変成果のある時間をすごさせていただきました。
ミラノ万博は5月から10月まで開催され各国がパビリオンを設け今回の万博のテーマである「食」にちなんだ展示、企画を展開しています。
日本パビリオンではイベント広場におきまして週替わりで企画を展開しており、今回5月12日から16日までの5日間、「本場の本物_世界に誇る日本の伝統食品」企画にて天たつより私天野準一がミラノに行きイタリアの方、ヨーロッパ各地から来られた方に「越前仕立て汐雲丹(しおうに)」「粉雲丹(こなうに)」をご紹介させていただきました。
「越前仕立て汐雲丹」とは200年ほど前から天たつで扱っておりますバフンウニと塩だけで作る福井の高級珍味で日本三大珍味の一つともいわれる一品です。
「粉雲丹」はその汐雲丹を乾燥させて粉にした雲丹のふりかけとなります。
5日間をとおして感じたことは、日本福井の伝統食品である「越前仕立て汐雲丹」「粉雲丹」はイタリアでも受け入れてもらえる、ということでした。
イタリアをはじめヨーロッパの皆さんの反応は大変良く、現地の方に、
「これどうやったら買えるの?」
「今買って持って帰れないの?」
と嬉しい声をたくさんいただきました。
残念ながらその場での販売はしておらず将来的にイタリアでも販売ができるように進めたい、という話だけをさせていただくにとどまりました。
今回初めて海外にて「越前仕立て汐雲丹」「粉雲丹」を紹介させていただき、海外の人にも喜んでもらえるという大きな自信のようなものをいただきました。
日本で食べていただく場合は日本酒の肴や、ご飯にのせて食べていただくことが多いかと思います。
しかしイタリアにはご飯も日本酒もほとんどありません。
しかし、ドリアもあればパスタもあればワインがあります。
これから考えねばならないことは、これまでは日本の食のスタイルに合わせていた「越前仕立て汐雲丹」「粉雲丹」を、日本の食のスタイル以外にどう合わせられるかを提案していくことが大事なのだと思います。
ベースは変えずに、しかし変えるべきところは変える。
そんな作業になるのでしょうか。
これから私の夢であります、「天たつの食で世界中の皆さんに小さな感動を持っていただく」ために進んでいきたいと思います。
このたびお世話になりました日本館の皆様に、そして本場の本物関係者の皆様に心よりお礼申し上げます。