汐うにを入れる、桐の御箱

こんにちは

福井雲丹商 天たつ 十一代目店主 天野準一です。

弊社天たつでは、桐の箱に直接、越前仕立て汐うに(以下、汐うにと記載)をお詰めしております。

越前仕立て汐うには、バフンウニに塩を振り、水分を抜き出して凝縮し、一年以上時間をかけ熟成して仕上げる、日本三大珍味の一つと言われる雲丹です。

先日もお客様に「なぜ桐箱に汐うにを直接入れているのか」とご質問を頂き、お答えをさせていただきました。

この由来は、二百年前に話がさかのぼります。

弊社天たつの三代目当主天野五兵衛が福井藩主松平治好様のご命により汐うにの製法「塩蔵法」を開発し、浜の人たちにその作り方を伝え、以来浜の人たちの年貢となりました。

天たつ(当時は天王屋の屋号)は浜の人たちの作った汐うにを一手に集め、福井のお城にお納めする雲丹の御用商をさせていただいておりました。

お城にお納めするための品ですので、汐うにの事を「御雲丹」と呼び、当時では最上の容器でもあった桐の箱に入れてお納めをしていたようです。

近年、松平家の書物の中にも他藩へのお贈り物の記載の中に「雲丹 一箱」というような記載もあり、お納めされた汐うにを、その桐箱のまま贈り物に使われていたことを想像しております。

二百年前に使用されていた、尊き方へのお納めの品を入れる桐の御箱。

天たつでは今でも大切な方や、目上の方へのお贈り物に、今のようなお話をお伝えさせていただき、桐の御箱入りの汐うにをお勧めさせていただいております。

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