毎年7月21日~8月のお盆までの期間福井ではバフンウニ漁の解禁となり、その期間だけバフンウニをとって江戸時代より日本三大珍味の一つとして酒の肴に重宝されている福井の名産、越前仕立て汐うにを仕込みます。
天たつでは例年7月末頃に各浜を回ってバフンウニの取れている状況を見て回っており、今年も7月23日に福井県沿岸の各浜を車でまわってきました。
海女さんたちと話していて聞く言葉は同じで、「今年もウニが減ったわ。」でした。
どの浜も取れているバフンウニの量は少なく、あまりの少なさに2,3日海に潜って今年はそれ以上はとらないという浜もいくつもありました。
バフンウニはわりと岸に近い浅瀬の岩場にいます。
深い所にもいるのですが、深い所のバフンウニをとるのは大変で対外海女さんは少し潜ればとれるような浅瀬でバフンウニをとるのが多いのですが、今浅瀬にバフンウニはいません。
夏の暑さで浅瀬の海水温が上昇しバフンウニが住めない環境になっていることが考えられます。
深い所に潜ってバフンウニをとることは海女さんにも大変苦労が多く、しかもたくさんの量をとることができません。
今年でバフンウニをとるのをやめる、という海女さんもいました。
少ないバフンウニの収穫量では生活ができないため他の仕事をする、とのことでした。
福井のバフンウニは本当に少なくなってきています。
年々少なくなっている福井のバフンウニですが、大変風味良い越前仕立て汐雲丹を作ることができます。
この美味しい福井のバフンウニで作る越前仕立て汐雲丹(しおうに)をできるだけ多くの皆様にご賞味いただきたいと願っております。