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甘さの芳醇な襟裳のバフンウニの復活を、心待ちにしています

こんにちは
御雲丹商 天たつ 十一代目店主 天野準一です

初めて襟裳のバフンウニに出会ったのは10年以上前のことで、当時お付き合いをさせていただいていた北海道漁連さんから襟裳漁協さんをご紹介頂き、初めて襟裳のバフンウニを食べた時の感動は、今でも忘れられません。

近年は春うにと言って、4月ころからを最盛期として出荷をされていますが当時は2月ころから出荷をしていただき、天たつにも入れていただいていました。

4月ころの身が大きく育った大ぶりのバフンウニも美味しいのですが、私はやはり出始めの2,3月ころの襟裳のバフンウニが絶品だと思います。

身はきれいなオレンジ色で、大きさは程よく小ぶり、少し柔らかな口当たりのウニなのですが、口に入れた瞬間の甘みの濃いこと。

身の柔らかさも相まって口の中で甘みがとろけだし、至福の瞬間を味わえました。

2,3月というのはシケが多くあまりウニの漁ができない時期でもあり、なかなか手には入らなかったのですが、毎年心待ちにしていました。

襟裳のバフンウニは三石昆布を食べ育ちます。三石昆布とはブランド昆布である日高昆布の正式な呼び名で、日高のあたりから襟裳のあたりまで生える味わい濃い昆布です。

この襟裳という海は太平洋にせり出し、ロシアの方から流れてくる冷たい海流の親潮と、日本海側から流れ込む温かい海流の津軽海流(対馬海流)のぶつかるあたりにあります。

この海流のぶつかるポイントというのは栄養が豊富で多くの海藻が育ち、魚介、そして多くのウニが育つ豊かな海となります。襟裳のウニが美味しいことがうなづけます。

しかし、現在襟裳のバフンウニは全く取れない状況になっています。

3年前、北海道道央道東で大規模な赤潮が発生し、ウニはおろか貝類なども全滅をしてしまいました。

バフンウニは育つまでに3年かかります。3年前に絶望的な状況になった襟裳漁協ですが、それからもバフンウニ陸上育成を行い、小さなバフンウニの子供を海へ毎年放流し、2025年春にやっと少し漁獲ができるのではないか、と話されていました。
いち襟裳バフンウニのファンとして、あの美味しいウニで天たつの雲丹を創れますことを心待ちにしています。