日別アーカイブ: 2023年3月18日

雲丹蔵に想う、汐うにの未来

こんにちは

福井雲丹商 天たつ 十一代目店主 天野準一です

2023年3月1日に本格稼働を始めた天たつの雲丹蔵に想うこと。

雲丹蔵は越前仕立て汐うにの品質向上のために建てた、汐うに熟成倉庫兼製造場となります。

200年ほど前から作られている汐うにですが、昔から「夏につくられた汐うにが、年を越えると甘くなる」と言われており、福井県食品加工研究所様との共同研究の結果、熟成により汐うにのアミノ酸値の変化が確認できたのが3年前の事。

そこから雲丹蔵の構想を持ち、3年越しで実現をいたしました。

雲丹蔵には3つの温度帯の熟成倉庫があり、産地ごとに味わいの違う汐うにを温度別に熟成保管をし、旨味が最大になったときにそれらの汐うにをブレンドをし、旨味の相乗効果を得て、これまで以上に美味しい汐うにを、年間を通じて均一な品質でご提供できるようにするための設備です。

今年で219年目となります天たつで、この時代に店主をさせていただく身として、今が節目ととらえ200年先まで福井の汐うに文化を伝え、楽しんでいただける未来を創りたいと願っています。

今回の雲丹蔵はその夢を叶えるために、これまで以上に美味しい汐うにを創ることで一歩前に進めるのではないかと考え行いました。

3月1日の本格稼働を前に共同記者会見を雲丹蔵で開催させていただきましたところ、福井新聞様、日刊県民福井様、日本経済新聞様、福井テレビ様、福井経済新聞様、が当日取材にお越しいただき、後日福井放送様にも取材を頂き、私の想いをお伝えさせていただきました。

世界で福井にしかない、福井独特の食文化であります汐うにを、未来に、世界の人たちにも楽しみ、喜んでいただけるものにできたらと心より願っています。