先日福井市浜町にあります開花亭さんで「フロコン・ド・セル」のオーナーシェフでいらっしゃいますエマニュエル・ルノー氏と同店支配人をされていますルノー婦人を囲んで小さな食事会が催され、同席をさせていただきました。
「フロコン・ド・セル」はフランスのミシュランで3ツ星をとっている大変有名なオーベルジュ。
そのオーナーシェフでありますエマニュエル・ルノー氏はフランス料理界の人間国宝ともいうべき方でフランス国家最優秀職人章MOFを受賞されています。
お会いするまではどんな方かといろいろと想像していたのですが食事中は話しかけてくださったり、笑顔で写真を撮ってくださったりと茶目っ気を感じる素敵な男性でした。
やはり日本の食材について、料理について大変強い関心を持っていらっしゃいました。
私も弊社天たつの越前仕立て汐雲丹(しおうに)を食事中に召し上がっていただいたのですが、大変気に入っていただけた様子でした。
通訳をしてくださったフランス料理文化センター事務局長の大澤様にうかがいましたら、
「キャビアのようだが少し違う。なんて日本酒によくあうんでしょう。口の中でなめていると甘味がどんどん湧き出てくる。大変美味しいです。」
とのことでした。
福井で先祖より作ってきた汐雲丹は世界でも認められるという事を目の当たりにして、本当に嬉しく思いました。
汐雲丹の説明をいろいろと通訳していただいたのですが、今回お持ちした40gの汐雲丹が40個からのバフンウニからできている事に大変驚かれており、そして福井の浜の食べ方であります上あごの裏側に小指の先ほどの汐雲丹を張り付け口の中でなめながらお酒を一合のむという事が面白かったようで興味を示されていました。
食に国境はない。
美味しいものは世界中どこでも美味しいと思ってもらえる。
そう考えるとなんだかワクワクしてきました。
フランスにもぜひ行ってみたいと思います。
今回ご来福いただきましたエマニュエル・ルノー氏とルノー婦人に、そしてこうして福井にお越しいただけるきっかけを作ってくださった大澤様に、また私天野準一をそういう場に参加させていただきましたご関係の皆様に心より感謝いたしております。