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雲丹の熟成

こんにちは

天たつ 十一代目店主 天野準一です

今年の福井は雪が適度にふってくれているので、雪かきなども楽をしております。

積もったら積もったで大変ですが、雪国育ちのさがか雪がふり積もるとワクワクとしてきます。

さて、先日福井県観光連盟様より越前仕立て汐うにの取材をいただきました。

これから福井の新幹線開業に向けて発酵・熟成食品をテーマとしたまち歩きを企画していくにあたり、発酵・熟成食品という切り口で現在コースを創っているとのことで、汐うにの熟成について小一時間ほど話をさせて頂きましたが、ライターさんが今回の話を基に千二百文字の文章を作られると後でお聞きし、ご苦労をおかけしてしまいました。

天たつの汐うには長いもので3年熟成をします。

昔から「年越えの汐うには甘くなる」と言われており、7月、8月に新物として作られた汐うにが、年を越える頃には甘くなる、という言い伝えです。

経験としても汐うにの甘み、うまみが増すことを知っており、2020年に福井県食品加工研究所様と弊社天たつで研究を進め、苦み成分の減少により相対的に旨味甘みが向上することが科学的にも実証されました。

昔からの言い伝えというのは長い実体験からくるものが多く、他にも「汐うにを食べると夏バテしない」「産婦が汐うにを食べると安産となる」など、昔からの言い伝えがいくつも残っています。

これからも雲丹の様々な魅力、価値を実証し、皆様にご提供をしていきたく思います。