先週の土曜日に福井市清水北小学校にてアントレキッズが行われました。
先日は今回のアントレキッズに浜の漁業者さんのご協力を頂いて何とかバフンウニをいただくことができた、という記事を書きました。
今回はその当日の話になります。
アントレキッズは実際仕事をしている私たちが子供たちに自分の仕事のやりがい、誇りなどを伝え、子供たちの将来の仕事の幅を広げてもらおうというキャリア教育の一環としての事業になります。
今回私は小学生4~6年生14名に話を聞いてもらいました。
テレビモニターにパソコンのデータを映しながら話をするという予定だったのですが、最初映っていたテレビモニターが突然映らなくなり結局ちいさなパソコン画面を見ながら進めました。
トラブルはつきものとはいえだいぶ焦りました。。
まずは天たつについて少し話し、早々に越前仕立て汐雲丹作りの体験へと移ります。
生きた実際のバフンウニを見るのも触るのも初めての子供たちばかり。
まず包丁でウニをわり中の生殖巣、いわゆる生ウニの部分を取り出しきれいに洗います。
みんなが取り出した生ウニを集めて塩をふり出来上がり。
汐雲丹は一昼夜水分を落とさなければいけないので、作り終えてから持ってきた越前仕立て汐雲丹をみんなに一口ずつ食べてもらいました。
14人中12人が、
「美味しいー!」
と言ってくれました。
2人はちょっと口に合わず苦い顔をしていました。
独特な味なので好きずきがあるのもこの汐うにの特徴。
でも12人の子供たちに美味しいと言ってもらえた時は正直ホッとしました。
「汐雲丹は子供の口には合わない」
「汐雲丹は大人になってから美味しさの分かるもの」
といろんな方から聞きます。
でももしかしたらこれは大人の言い分かもしれない、となんとなく思いました。
こんな話を聞いたことがあります。
「子供のころ汐雲丹が冷蔵庫に入っていたけれど、大人だけの食べ物といわれ食べれなかった。」
子供に食べさせるも、大人まで我慢させるも大人次第ということでしょうか。
話がそれました。
今回のアントレキッズは実習に時間がかかってしまい、最後の話があまりできませんでした。
最後に伝えたかったのは天野準一の仕事のやりがいです。
なぜ仕事をしているのか。
これは仕事をするうえでとっても大切な自分への問いかけの一つです。
私は初めて天たつの商品を食べた方が、
「なにこれ!めっちゃおいしい!」
と言ってもら得た時が最高のやりがいを感じます。
他にない美味しい物を作り、それを紹介し、感動を味わっていただくこと。
清水北小学校の生徒さんに、私の持つ仕事のやりがいが伝わり、将来みんなが仕事を決めるときになにか助けになると本当に良いと思いました。
このたびは清水北小学校の先生の皆様、最後までしっかりと話を聞いてくれた生徒のみんな、そして無理を聞いてくださり今回のためにとバフンウニを取ってくださった漁業者さんに、心より感謝いたします。